BACK囚われの悪魔なお姫様 学年度末のパーティで、グリフィンドールはスリザリンに逆転勝ちをし、見事、寮対抗杯を獲得した。 グリフィンドール生は歓声をあげる。 このときばかりはも、歓声はあげなかったが、喜び合う皆を見て、 満足そうに微笑んでいた。 その後、試験の結果が発表された。 一学年では、もちろんが主席でハーマイオニーが次席だった。 はほぼ満点で、実技教科で、ほんの少しずつ点数が引かれていた程度だった。 皆が尊敬の眼差しでを見つめる中、だけが気に食わない顔で 「うぬぅ・・・・・・」と唸っていた。 ハリーもロンもよい成績で、ネビルもスレスレで退校を免れた。 ちなみに、の他の学年での成績だが、順位はでないものの、点数だけでいけば、 全ての学年で主席だったことを、発表の一番最後に小さく書かれていたの全学年全教科の点数を見て、 皆は知ることとなった。 前まで、を嫌な目で見ていた者達も、のことをムカつきつつも、少しは態度を変えたことも無理はない。 「姫、素晴らしいです!最高です!」 「姫、この感動を体で表現しても宜しいでしょうか?!」 特にを「お気に入り」としているフレッドとジョージは、試験結果後、 にくっついて離れなかったらしい。 初めは嫌そうにしていただったが、二人の面白い話や行動に、時々笑みを 零すようになった。 そのことに、双子はとても感激したらしく、いつもよりも悪戯が派手になっていたと、 被害にあったロンがぼやいていた。 「じゃあな」 帰ろうとしていたハリー達をとめたのは、の言葉だった。 服は制服ではなく、絹とレースをふんだんにあしらった、黒が基調とされている豪華な衣装。 それを身に纏っているを見て、皆は「可愛い・・・」という言葉を洩らした。 「姫、荷物を持ちましょう」 「荷物はどこです、姫」 は笑う。 「私は学校に残るんだ。私はここから出ることが出来ない」 切なそうに。 しかし、どこか割り切った笑み。 「なぜ?」 ハーマイオニーが問う。 「ちょっとな」 「お父さんやお母さんは」 「いるといえばいる。しかし、ずいぶん会ってない。たまに手紙は来るが」 「そう・・・・・・」 今までに見たことないくらい、罪悪感と切なさの混じったの表情に、皆はそれ以上何も問わなかった。 「でも、別に私は寂しくなどない。ここにはたくさんの本があるし、話し相手もいる。君達とだって一生会えないというわけではないだろう。 気が向いたら手紙を書くよ。そしてハリー。確か君の誕生日は夏休みだったな」 「う、うん」 「忘れなければプレゼントを贈る」 「ほんと?!」 「あぁ。忘れなければだけどな」 「忘れないでよ!楽しみに待っているから」 は小さく微笑み 「頑張るよ」 綺麗に微笑んだ。 「!」 ハーマイオニーが別れ惜しそうに、に抱きついた。 「君らと過ごした一年間、なかなか有意義なものだったよ。本から知識を読むのとはまた違う楽しさがあった」 ハーマイオニーの体系は平均的なのだが、がとても小さいので、はハーマイオニーにすっぽりと 包まれてしまった。 ハーマイオニーはから離れる。 「さぁ、行きたまえ。他の皆が待っている。また新学期に会おう」 微笑みながら手を振る。 「姫。絶対手紙書くから!」 「姫も絶対にくれよ!」 「もし、出られるようになったらぜひ僕んちに来てよ!」 「。今度、あなたのお薦めの本を紹介してね。あと、勉強も教えてもらえるかしら? じゃあまた、新学期にね」 皆、口々に別れの言葉(?)を言い、手を振りホグワーツ城から去っていく。 「。本ありがとう」 「・・・あぁ、あれのことか。あの本の中身は全て、私の頭脳に刻み込まれている。 礼を言われるほどの物ではない。ただ要らないからあげたまでだ」 「いつか・・・絶対話してね、君のこと」 「・・・・・・いつかな」 は唇の端を吊り上げて笑った。 ハリーは「本当に話す気あるのかな・・・」と思いつつも「じゃあね」と 手を振り去っていった。 だけが、一人ぽつんと残される。 「良い友達ができたようじゃな」 ダンブルドアがの後ろに現れ、の肩に手を置いた。 「あぁいうのを友達というのか」 はきょとんとした表情でダンブルドアに問った。 「あぁ。あの子達となら、お前さんのお母さん達のような関係になれるだろう」 その言葉に、は複雑な表情をし、皆が去っていった扉を じーっと見つめていた。 +++++++++ 『囚われの悪魔なお姫様』の〈PHILOSOPHER’S STONE〉はこれで終わりです。 この後、夏休み編が少しあって〈THE CHAMBER OF SECRETS〉が始る・・・ 予定です。まだ書いてない・・・書かなくちゃ(汗