22 〈さよなら〉〈また明日〉
「えっ、転校?!」
一昨日のことを話してみて、第一声は、えっと…そうそう大輔のこの言葉だった。
「なんでこんな急に」
「だからさっき言っただろ。親子の縁を切ったとな」
何時も通り、冷静な表情で凄い言葉を発したら、切ない目で見られた。
「それに、私達はDWで会えるだろ?」
「でも、ゲートはこの学校のパソコンなのよ」
「それは大丈夫だ。私のパソコンからも開くことが出来る」
それを聞いて「そう」と残念そうに………あぁ、京はしゅんとなった。
「本当に行っちゃうの?」
「あぁ、もうすぐな。荷物はもう片付いた。あと一週間もせずにあの部屋、家とはお別れだ」
「そして僕達ともね」
「だから、別れではないと言っただろう。ただ、学校が違って会う回数が減るだけだ」
「でも、やっぱり悲しいですね」
一瞬、場が静まった。
その沈黙を、ヒカリが切る。
「さようなら…っていう場面じゃないよね」
「そうだ。会おうとすれば毎日会える。学校もそんなに遠くはない。電車でたったの一駅ではないか」
「じゃあ、ばいばいかな?」
ヒカリは私を強く抱きしめてから、そう言った。
「いや、さよならで良い」
「えっ?」
「〈さよなら〉の後はすぐ〈また明日〉だから」
「そうだね」
微笑んだ。
みんな一緒に。
〈さよなら〉そして〈また明日〉
私はもうすぐここを去る。
しかし、DWでまた会える。
だから、この言葉で良い。
この学校からは〈さよなら〉。
でも、また会えるから
〈また明日〉
兄さんを失って、その隙間に入ってきたお前達に言う。
心の中でだけだけどな。
感謝している。
本当に心から。
お前達のことは、世界で二番目くらいに好きだよ。
もちろん一番は、兄さん。
「じゃあ、DW行くか!」
「今度こそカイザーを倒してみせる」
DWに行ってすぐ
私はクルモンにお願いして
漆黒の天使の羽根を羽ばたかせ、飛び上がった。
空高く。
兄さんに届くように。
私はもう大丈夫ですよ。
兄さん、そちらはどうですか。
晴天、青空
日光の中、私は飛び込んだ。
暗闇から光へ。
私は変わる。
漆黒の羽根が、純白に変わったように。
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………終わりなんです。
とても微妙ですが終わりなんです。
文句は半年ほど前の私に言って下さい。
微妙でも、終わらせないよりは良いかな…と思う今日この頃(遠い目)
ここまで読んで下さった方、本当に有難う御座いました。
他の作品も宜しくお願いいたします。
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