「それがわからない。世の中に錬金術師は数多いるが、国家資格を持つ者ばかり狙うというのはどういう事だ」
「……どうあっても邪魔をすると言うのならば貴様も排除するのみだ」

大佐の問いに対して男は答えず、発した言葉は宣戦布告。

「……おもしろい!」

大佐は三白眼を男へ向けると持っていた銃をホークアイ中尉に投げ渡すと右手に特殊な発火布が使われた、
焔の練成陣が描かれている手袋を嵌め込んだ。

「マスタング大佐!」
「おまえ達は手を出すな」

止めようとする中尉を制し、大佐は男の元へと近付いていく。

「マスタング・・・国家錬金術師の?」
「いかにも!「焔の錬金術師」ロイ・マスタングだ!」

練成陣を男に向けるようにして手を構え、自己主張ともとれる言葉を発す。
男はというと手の関節を鳴らし、戦闘のために構えながら

「神の道に背きし者が裁きを受けに自ら出向いて来るとは…今日はなんと佳き日よ!!」

歓喜の声を上げた。
しかし表情は、未だ険しいまま。
その言葉、行動に対し、大佐も険しい表情を男へと向けた。



止めて・・・
争わないで・・・・・・



二人が向き合っている内に

「少佐、立てますか?」

ハボック少尉に手を掴まれ、避難させられた。
その場から動きたくなかったから立とうとせず、私は二人を見つめいていた。
そしたら脇に手をいれて持ち上げられ、今いた場所から少尉のいた場所へと避難させられてしまったのだ。



近くにいたかった。
だって、あなたは逃げるでしょう。
己の苛立ち・苦しみを抑えるために。
国家錬金術師を狙うため・・・・・・己の神を信じて。




私はあなたに聞かなければなりません。
ねぇ・・・なんであなたは・・・・・・・・・





『 The Future Continues 』
                     〜逃亡願望〜





発火布から火花を散らそうとした大佐を、ホークアイ中尉は足で制した。
その所為で・・・おかげで大佐は体制を崩し、男のあの何もかもを破壊する手から逃れることが出来た。
大佐が転び、地に手を着いているその内に中尉は両手の銃を男に向けて乱射した。
しかしそれを男は難なく逃れ、傷一つついていないようだ。


「いきなり何をするんだ君は!!」
「雨の日は無能なんだから下がっていてください、大佐!」

行き成りのことに焦る大佐に対し、中尉は至って冷静に言葉を発した。
それにより、大佐は傷つき〔無能〕の二文字に相当ショックを受けたらしい。

「あ、そうか。こう湿ってちゃ火花だせないよな」

ハボック少尉は今そのことに気付いたようで、右手で降り続く雨を受けた。



全身で受ける雨は、冷たい。



男は銃弾から逃れ、こちらを睨む。

「わざわざ出向いてきた上に焔が出せぬとは好都合この上ない。国家錬金術師!そして我が使命を邪魔する者!
この場の全員滅ぼす!!」

何故あなたはそんなに国家錬金術師を恨むのですか。
あなたの使命はなんですか。

疑問は幾つも浮かび、しかし、他の大きな疑問によって消されていく。




その時だった。
男の背後に迫る大きな影、拳。

「やってみるがよい」

男は瞬時に気配を察知すると、寸前に己に向かってくる拳を避けた。

「む・・・新手か・・・!!」

アームストロング少佐が応援に駆けつけてきたらしい。
その拳により、建物が少し破壊された。
しかし少佐は気にしていない。
長々と発される言葉に、一同呆れているようだ。
しかし男は増える国家錬金術師に心高ぶったようだ。
サングラスで隠れるその瞳には、やはり憎しみしか映らないのだろうか。


私は、何故あなたの憎しみの対象ではないのですか。
どうか疑問に答えてください。
だから早く・・・・・・・・・
逃げて。




















 +++++++++++++++++++++

久々更新です;
ノってきたので、この調子で第二部終了までまっしぐら!で行けたらョィなぁ〜・・・
と思います。

てか、これは大佐中心のちょっぴり逆ハー夢のはずですが・・・・・・
今は・・・スカーさん?



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