二人の攻防戦は続く。
それによって壊されていく街。
一瞬の隙を狙って、ホークアイ中尉は男目がけて銃を撃った。
殺すつもりで。
しかしそれを男は避けた。
だが避けきれず、瞳を隠していたサングラスが砕け落ちた。
額に掠ったようで、そこからは血が流れている。
隠されていた瞳。
その色は赤褐色で、とても力強い瞳をしていた。
『 The Future Continues 』
〜伸ばした手〜
その瞳が示すもの。
赤目に褐色の肌。
「・・・・・・イシュヴァールの民か・・・・・・・・・!」
数年前、殲滅戦で大量殺戮をされ、生きる場所を失った人たち。
皆の、男を見る目が変わる。
一瞬・・・・・・
ほんの一瞬だけ、時間が止まった気がした。
周りは、軍の人達で囲まれていた。
地上には、男の逃げ場はない。
そのことに男も気付いたらしい。
「・・・やはりこの人数を相手では分が悪い」
「おっと!この包囲から逃れられると思っているのかね」
大佐の合図により、軍の人達は男に銃口を向けた。
このままでは殺されてしまう。
あなたが死んでしまったら・・・・・・
男は手を高く振り上げ、地へと着けた。
それと同時に光は放たれ、地面がガラガラと男たて崩壊していく。
私はあなただけが知っている謎を、一生知ることが出来ません。
破壊された場所は地下水道へと繋がっていた。
男はそこへと逃げた。
そう、逃げてしまった。
私の目の前で。
まるで、幼い頃の記憶に似ている。
やっと掴まえた蝶を、転んで手を開いて逃がしてしまった。
死んで欲しくない、と願っていた私。
逃げて、と願っていた私。
でも今の私は
逃げないで、って思っている。
早く聞きたいの。
あなたの話を。
私には聞く権利があるから。
行かないで。
聞かせて。
私の知らない
お父さんのこと
「・・・・・・ッ、スカーさ――――――――ん!!」
慌てて、追いかけようと破壊され作られた地下水道への穴へ私は飛び込もうとした。
もういないのに、そこにスカーさんがいて、その手を掴むかのように手を伸ばす。
しかし伸ばした手と反対の腕を
「何をしようとしてるんだ。止めたまえ!」
大佐に掴まれ、私は地上に残ったまま。
腕は思ったより強く握られているらしく、少し痛い。
私は痛みに顔を歪ませ、大佐を見た。
「離して下さい」
「駄目だ」
「何故?彼を捕まえたいのでしょう?だったら行かせて下さい!」
「駄目だ」
「なんで・・・・・・・・・」
引き下がらず、腕も離してくれない大佐を疎ましく思う。
こうしている内にも、スカーさんは私から離れていってしまう。
1日経ったら、追いつくことはまず無理だろう。
「君はあいつを捕まえる気はないからだ」
「そんな・・・・・・・・・」
なんで分かったの?
「何故そんなにあいつを追いかけようとする・・・」
切ない目。
向けられたら少し、悲しくなった。
そんな瞳向けないで。
緩んだ手から、私は逃れ、穴へ飛び込もうとした。
だが今度は
「少佐、危ないことは止めて下さい!」
ハボック少尉にまた脇を抱えられ、腕に抱きかかえられた。
「離して下さい」
「嫌っすよ」
「上官命令です」
「聞きません」
「どうして・・・・・・私、行かないといけないのに・・・・・・」
「その理由は」
大佐の前で下ろされて、大佐に問われた。
答えられない。
なんて答えれば良いの。
ねぇ。
答えたら、行かせてくれるの?
口を紡ぐ私の腕を見て、呆れたように息を吐く。
腕こそ掴まないが、逃げようとしたすぐ掴まえられる距離に位置し、歩き出す。
私も歩かねばならない状況をつくられ、歩き出した。
半身を破壊されたアルをハボック少尉が担ぐ。
エドはその隣で心配そうに歩いていた。
「なぁ、・・・・・・」
「お願い、何も言わないで」
エドが言いたいことは分かったから、私はその口を噤ませた。
エドはそれ以上何も話さなかった。
私達は軍へ向かって、雨振る中を歩いた。
足音がする。
雨振る音。
スカーさん。
あなたは地下水道を、水音を立てながら歩いているのでしょう。
私もその後に続くので
待っていてください。
絶対に、行きますから。
+++++++++++++++++
ここでの書きたいところ1つ書けました♪
主人公ちゃんが手を伸ばして駆け出して、スカーさんを名前を叫び
そしてそれを大佐が止め、その後ハボックさんに抱きかかえるシーン。
後2シーンくらい書きたいところがあります。
早く書き終えたいものです。
・・・・・・スカーさん夢ではありませんから!
きちんと大佐との恋愛模様いれますから!
まだ発展途上ですから!
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