軍に着き、私はトイレに行くと中尉に告げ、皆から離れた。
もちろん、それは嘘。
皆が見えなくなるのを確認し、私は走り出した。
あの破壊された地下水道へ向けて。
『 The Future Continues 』
〜追いかけた背中〜
だが、その場は軍の人達でいっぱいで、どうやってもそこへ飛び込める状況ではなかった。
だから私は一番近くにあった地下水道へ続くマンホールへと走り、重い蓋を開け
飛び込んだ。
暗い、地下水道へ。
そして走り出す。
スカーさんがいると思う方向へ。
絶対いるって核心はない。
勘だけど、間違っている気はしなかった。
もし間違っていたら、引き返せば良い。
きっと、会える。
この自信はどこからきているのだろう。
・・・・・・分からない。
私は水音を立てて走った。
目はもう大分慣れてきて、周りに何があるか分かる。
分かったところで、コンクリートと水だけだけど。
前だけ見つめて。
見つめる先にあるのは
希望の光か絶望の闇かなんて分からない。
でも走るの。
希望の光であると信じて。
絶望するかもしれないのに。
行動しなければ、希望か絶望か分からないから。
そこにあるものは
いた!
「スカーさん!」
なんだろう。
やっと見つけた後ろ姿を、私は必死で握り締めた。
驚きの振動が伝わってくる。
「お前は・・・・・・」
見開かれた目は、やはり赤かった。
「何をしに来た。俺を捕まえに来たのか、国家錬金術師」
睨むように見下げられ、発された言葉に私は首を振った。
「教えて下さい!あなたが知っている私のお父さんのこと・・・・・・」
「別にそんな大したことではない」
「それでも良いんです!」
私に背を向け、歩き出そうとした彼の背をまた掴む。
「それでも良いんです・・・知りたいんです。あの時のあなたの言葉の意味。何故私だけは、殺そうとしなかったのですか?」
「・・・・・・それは」
「それを聞くまで私はこの手を離しません!・・・あなたの側を離れません」
真剣な瞳を向けた。
揺るぎない意思は、果たして伝わったのだろうか。
視線が重なる。
ここで逸らしたら負けだと、私はそのまま見つめていた。
その赤い瞳を。
たぶん、数分は過ぎただろう。
スカーさんは視線を逸らし
「知っていることはお前が期待している程のものではない。・・・・・・大したものではない」
話してくれる気になってくれたらしい。
目の前が少し明るくなった。
自然と笑みがこぼれる。
「それでも良いです・・・・・・教えて下さい」
「・・・・・・・・・分かった」
倒れこむようにその場に座り込んだスカーさんの隣に私も腰掛けた。
横目でちらりと見てみたら、傷は大したものではないらしい。
それでも私は追いつくことが出来た。
もしかして、私が来るのを待っていて・・・・・・・
そんなことを思っていたが、そんなことはないだろうと頭の中から消した。
私はスカーさんの声を聞くため、耳を傾ける。
その唇が開かれ、初めに発された言葉は・・・・・・
「初めに言っておこう。お前の父親を殺したのはこの俺だ」
目の前が、真っ暗になった。
++++++++++++++++++++
もう少しで・・・・・・・・・
終わります!
だいたい書き終わりまして、思ったよりも話数は多かったのですが
長さは思ったよりも短いかな?って感じです。
ちょっぴり逆ハー気味設定ですが、今は、スカーさん夢ですね。
主人公ちゃん2回もスカーさんの服掴んじゃってますから。
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