耳を疑った。
この目の前にいる男が、私のお父さんを・・・・・・殺した?


それは事実らしい。
嘘でそんなことを言う馬鹿でもないだろう。


殺意は湧かなかった。
私を殺そうとした父親を殺した。
殺人の連鎖のようなもの。


でもね、今まで心の奥底に沈めてきたけど
私、お父さんのこと、嫌ってないよ。
だってあれだけ、愛してくれたんだから。


ただ一言聞きたかった。
離れる前に。

「ごめん」

そして

「愛してる」



死ぬ間際に、お父さんはあなたに何を告げたのですか?
私に・・・・・・




   『 The Future Continues 』
               〜それはある意味プロローグ〜




「そのことを聞いて、俺を殺したくなったか?」

こんなことを、スカーさんが問うなんて想像もしていなくて、私は少しの驚きで目を見開いて、しばし隣の男性を見つめた。
そして首を横に振る。

「いいえ。だってここであなたを殺してしまったら、お父さんの最後の言葉を一生聞けなくなってしまうじゃないですか。
そんなこと聞かないで、早く話して下さい。あなたは逃げなければならない身です。
今はまだあなたが壊した場所を見張っているだけですが、軍が地下水道を探さないなんて言い切れません。
私はあなたを捕まえる気がありませんから・・・・・・捕まって欲しくないんです。だから、早く、話して下さい」







スカーさんはしばしの沈黙を開け、頷くと共にそれを破った。


「お前の父親・・・は、砂礫の中、俺に殺してくれと願った」
「えっ・・・・・・・・・」





小説の冒頭部分のように告げられた言葉に、私は耳を疑った。
だってそんなこと・・・・・・
お父さんが自ら死を願ったなんて・・・・・・


お母さんの許へと逝こうと思ったの?
・・・・・・私にしたことへの、罪悪感から逃げたかった?






それとも、両方?






















 ++++++++++++++++++++

次回、スカーさんとお父さんの過去話です。
第二章、もうすぐ終わりだと言っていますが・・・・・・・
最後をどうやって終わりにさせようか困っています。
まぁ、どうせ続くのでこう「終わりだぁ!!」ってする気はないんですけどね^^;




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