仕事が終わったと同時に、私は軍服の上にコートを羽織り、駆け出した。
まだ雨は振り続いていた。
君の心が、このように薄暗く濡れていないことを
私は願う。





  『 The Future Continues 』
              〜待っているから〜




ぱしゃりぱしゃりと
水溜りを踏む音が、雨音を突っ切って聞こえてくる。


軍を出て直ぐ、異変に気付いた。
後ろから聞こえる足音。
聞き慣れた金属音。

私は急ブレーキをかけ、後ろを振り向いた。
それと同時に名を呼ぶ。

「何だね、鋼の」

視界にはいってきたのは、予想通りの姿だった。

「大佐1人だけに良い思いさせられっかよ。俺だってヴィアの事が心配なんだ!」

その気持ちを、踏みにじる言葉なんて発すことが出来なかった。
もしかしたら、私がもっと不利な状況に追いやられるかもしれない、と思っても。
彼らの言葉を否定することは出来なかった。

思っていることは少し違うが、根本的には皆同じ想いなのだから。


「そうか。それなら声をかけてくれ。まるでストーカーのように後をついてくる真似などするな」
「たまたまだよ、たまたま。誰が大佐をストーカーするか。気色悪い」

自分の行動を肯定したくないらしく、私を貶す。
しかしそれに対して怒っている場合ではない。



辺りは暗くなっていて
街灯が照らされていた。



私は走り出す。
続いて鋼のも走り出す。


「なぁ。大佐は一体どこへ向かうつもりなんだ!」
「壊された地下水道から一番近いマンホールだ!」


壊された地下水道は部下達が見張っている。
だからそこからは入れない。
軍人でも。
誰もそこに入らせるな、と命令してあったから。
それを彼女は知っているはずだから、きっと一番近いマンホールから地下水道へと降りたのだろう、というのが私の考えだった。
間違っている気はしない。
普通に考えれば導きだせる考えだろう。







数分走り続け、マンホールに着いた。

彼女は・・・・・・いない。


一応、ここから彼女が侵入したのか確かめるため、私はマンホールを開けた。
すると、濡れるはずのない所が濡れていた。
今、濡れたものではない。
これはきっと、彼女がマンホールを開けたときに入った雨によって濡れたもの。
憶測は確信へと変わった。


ここで待っていれば、彼女は来る。
私はそのマンホールを見張るように、腕を組んでマンホールを見つめた。






その時


足音が聞こえた。


























 ++++++++++++++++++++

※修正しました


ロイさん視点です!
・・・・・・書き溜めが底をついてきました。
書かなくてはね。
だってもう少しで終わるのですから!
そしたら番外が入って、新しい章へ。
今回は前章より長くなりましたね。
一体どれだけ続くのでしょう・・・・・・



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