GOLDEN EGG 寒くて、ベッドから出たくなくて、目が覚めても布団に包まっていたら 「〜、そろそろ起きなさい」 扉の開いた音の後に、リリーの声。 しぶしぶと起き上がって、窓の外を見たら、そこは白銀の世界だった。 昨日は雪すら降っていなかったのに・・・ どうりで寒いわけだ。 一人で納得し、素足を床につけた。 着替えずにそのまま、私は階段を降りた。 暖炉の火が見える。 みんな、もう集まっているようだ。 今何時なんだろう。 そんなことを考えていると 「Merry Christmas」 リーマスは微笑んでそう言った。 ん? メリークリスマス? 「リーマス!私が一番初めに言うって言ったじゃない!」 頬を膨らませながら、リリーが走ってきた。 「ジェームズ達と話してて気付かないのが悪いんだよ。一番いただきだね」 「もぉ・・・・・Merry Christmas、」 あれ? 今日ってもしかして・・・・・・ 「あっ、やっと起きてきたんだ。おはよう、そしてMerry Christmas」 「Merry Christmas!、いっぱいプレゼント来てるぜ」 「メ、Merry Christmas」 ジェームズ、シリウス、ピーター・ペディグリューが順々に同じ言葉を言っていく。 あっ、そっか。 忘れてた。 今日がクリスマスだってこと。 そういえば昨日、クリスマス・イブってことでちっちゃなお菓子パーティーをしたんだった。 「ほら、突っ立ってないで、早く!」 「ぅわっ!」 リリーが私の腕をぐいぐいと引っ張り始める。 隣でリーマスがそれを見ながら笑っていた。 「・・・・・ところでシリウス」 「ん、何だよ」 「例のあれ、どうしたんだい?」 「もちろん、始末したに決まってんだろ」 「ジェームズ、シリウス何話してるの〜?早くプレゼント開けましょ」 「あぁ、行くよ。ったく、君も欲望が強いね」 「お前にだけは言われたくないな」 彼らの話は、誰にも聞かれることはなかった。 「はい、。私からのプレゼントよ」 「ありがと、リリー」 開くとそこには、綺麗な装飾の施された写真立てが入っていた。 「可愛い!」 「でしょ?一目惚れしちゃったから、お揃いで私も買っちゃった。はパープルレッド。私はグリーンブルー」 「じゃあ今度、これに入れる写真を一緒に撮ろうね」 二人一緒に笑って、私はハッと気付いて杖を取り出した。 そして、面白いことを考え付いたから、それを実行することにした。 「私も用意してたんだった」 呪文を唱える。 しかし、プレゼントは現れない。 「んだよ、。魔法間違えやがって」 「間違えてないわよ」 にこりと微笑むと、皆は同時に首を傾げて疑問符をあげた。 「じゃあ、いったい何処にプレゼントがあるって言うのさ」 「リーマスの言う通り。まだ寝ぼけてないだろうね・・・」 頭を掴もうとするジェームズの手を払い 「寝ぼけてるわけないでしょ。起きたわよ」 ちょっぴり怒ってから 「えぇっと」 咳払いを一つ。 「これから、プレゼント探しをして欲しいと思います」 「・・・・・・・は?」 「プレゼント探し?」 「なぁに、それ?」 「どういうこと?」 「ぼ、僕もするの?」 みんな戸惑いながら疑問符をあげてる。 これよ、これ。 この顔が見たかったの。 「五人分ちゃんとあるわよ。探すのはグリフィンドール寮内のみ。プレゼントに名前が書いてあるから、他の人のを見つけたとしたら、 もっと難しいところに隠したりしてもOKだから。頑張ってね」 「なんだよそれ。くっだらねぇ」 不機嫌そうなシリウス。 私は腕組みをし、少し見下すような感じでシリウスを見た。 「へぇ。じゃあ、シリウスのプレゼントは見つけた人が貰って良いってことで」 「おいっ!そんなこと―――」 「見つけられる自身がないのね、きっと」 「んなこと言ってねぇだろ!!」 強く床を足で叩き、シリウスは眉間に皺を寄せて私を見た。 「やってやろうじゃねぇの」 「そ。じゃあ、スタート。制限時間は一時間。それまで私は他のプレゼントでも見てよっと」 「ちっ」 「確か去年は蛙チョコ一年分だったよな・・・」 「楽しみね」 「のプレゼントは何時も当たりだからね」 「えっと、ど、どこから探そう・・・」 散らばりだした皆を、私は 「ちょっと待って」 止めた。 皆は同時に振り返る。 「どうしたの、?」 肝心なことを忘れていた。 今日はクリスマス。 みんなは言ってくれた。 でも、私はまだ言ってない。 そのことに気付いた。 だから 「Merry Christmas」 笑顔と一緒に、言葉を送った。  +++++++++ 1話がクリスマス休暇という設定だったということを思い出し、もうすぐクリスマスだしな〜 と思って書きました。 にはきっと他の人よりもたくさんのプレゼントが届いていることでしょう(お嬢様だから)。 シリウスとジェームズの内緒話が何故行われたか、それは後ほど分かります。 親世代はちゃっちゃと進める予定です!
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