ねぇ、今更だけど聞いて良い? 俺は君を幸せに出来ている? 俺? 俺はもちろん すっげー幸せ!!!     phrase.8 「ん・・・・・きさ・・・・・・和樹さん・・・・・・」 誰かが呼んでいる・・・・・・ 火原はまだベッドの中で夢見心地。 揺すぶられている事と名を呼ばれていることに気付きつつも 意識は半分向こう側にいっていて 「和樹さん、起きて」 「んー・・・あと、5分・・・・・・」 むにゃむにゃとそんなことを言って、布団の中に潜ってしまった。 「もう」と呆れたように吐息を吐いて、頬を小さく膨らませた彼女は 旧姓  。 今は火原の妻で 「ママー、きがえおわったよ〜」 「あら、早いわね」 「ちゃんとね、きれたよ」 「うん、良い子良い子」 二人の子持ちである。 長男の皓樹は今年幼稚園の年中さんで、現在5歳。 長女である妹の奏乃は現在3歳だ。 はしゃがんで奏乃のボタンがびっこになっていないかを確かめ 微笑み、頭を優しく撫でた。 奏乃は嬉しそうに頭を押さえると、身体を傾けて父親である火原を見て。 「パパまだおっきしないの?」 「そうなの。困ったパパね」 ふぅ、とがため息をつくと その横を皓樹は走り過ぎ、寝ている火原の上にダイブした。 奏乃もそれに続いていく。 「パパおっきろ!!」 「おきてー、パパぁ」 「う〜ん・・・・・・・・・」 二つの重りが降ってきた衝撃と、小刻みに自分の上でそれらが跳ねる衝撃で 火原は眠たそうな目を擦りながらやっと布団から顔を出して目を開けた。 「おはよ、パパ」 「パパおはよう」 目の前には愛しい二人の笑顔。 「あ〜、おはよう・・・今何時?」 「んとね、6で、1・2・3・4・5だから・・・6じ50・・・・・・7ふん!」 「えぇっ!まずい、急がないと!!あ゛ー、着替え着替え!!」 指を使って目盛りを数えながらやっとの事で時間が分かり、嬉しそうにちょっぴり自慢げに皓樹が元気良く言うと、 火原は勢い良く起き上がり、結果子供たちは後ろにコロンと転がった。 ごめんね、大丈夫?へいきだよ、パパ。などという会話を交わして 火原はにおはよう、と言ってからその横を慌しく通り過ぎて洗面所へと向かった。 「パパたいへんそうねぇー」 「じゃあパパの邪魔をしてはいけないから、下にいこっか」 「「うん!」」 朝から元気な子供たちは、楽しい美味しい朝ご飯を食べるべく 笑顔を浮かべながらキッチンへと一緒に走っていった。 はその光景を幸せな笑顔を浮かべながら見ていた。 子供たちが朝ご飯を食べ始めた頃 「うわぁ〜、あと10分!!」 どたどたと階段を降りて、火原が上着を羽織ながらキッチンへとやって来た。 「朝ご飯食べたいけど無理!、何で起こしてくれなかったんだよ〜」 「起こしました。それも5分起きに何回も。あっ、ネクタイ曲がってる」 「あっ、サンキュ」 「サンドウィッチ作ったから、車の中で食べて」 「ありがとう、」 「どういたしまして」 ネクタイを直して、お弁当と一緒に朝ご飯を渡して 火原がそれを嬉しそうに受け取ると も嬉しそうに微笑んだ。 「パパいってらっしゃい」 「がんばってねパパ」 「うん。じゃあいってきます」 大きく手を振る子供たちに手を振り返して はそっとリモコンをとってテレビをつけた。 すると子供たちはそっちに釘付けに。 朝の短い二人の一時を邪魔されないために。 玄関で靴を履いて、後ろにいる愛しい妻の方を振り向いて その手首を掴んで、軽く口付けて 「じゃあ、いってくるね」 「いってらっしゃい、和樹さん」 パタン、と扉が閉まった。 毎日のことなのに、毎回新鮮で嬉しくてちょっぴり恥ずかしくて。 刹那、閉まった扉を見つめ キッチンへと戻ると、テレビに釘付けになりつつも 食べる時はしっかりと食べ物の方を見てから口にいれるとう しっかりと教育されている子供たち。 そして、皓樹を幼稚園に送って帰って来ると は寝室に置いてある茶封筒を見つけ、昨日の火原との会話を思い出し 「和樹さん、これ大事な書類って言ってたのに・・・どうしよう」 しばし考えて、決めたのだった。 「届けに行きましょう」    ++++++++++++ 結婚後、幸せな生活。 とても書きたくて。 あと1話で終わらせる予定です。 息子→皓樹(こうき) 娘 →奏乃(かなの) 変換にした方が良かったでしょうか?
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