空は続く。
青い空、白い雲。
そして見えたのは・・・・・・
洞窟?
16 牢
朔耶とワームモンは、洞窟のような入り口に入り、今、薄暗い階段を下へ下へと降りている。
そして真っ直ぐ行くと、少し空間の広い場所にでた。
「そこの椅子に座って待ってて」
ワームモンに言われ、朔耶は土の床に不釣合いなソファに腰掛けると
ガシャン
という音がし、朔耶は驚いて音の方を見る。
すると
「なっ………」
鉄格子が降りていて、朔耶はその場から逃げられない状況になっていた。
「何をする」
鉄格子を掴んでワームモンに言う。
「ごめん!」
ワームモンはそれだけ言うと、その場から去っていってしまった。
朔耶は「はめられたか………」と呟き、どうせ出られないのだからと、ソファに腰をかけて時が過ぎるのを待った。
「…………おぃ」
声がする。
「起きろ」
どうやら寝てしまったらしく、私は眠気で重い体を起こし、目を擦りながら声の方を見た。
「おはよう」
「あぁ、おはよう………っ、デジモンカイザー!」
鉄格子越しに憎き者の姿。
私は忘れかけていた自分が今おかれている状況を思い出し、鉄格子を掴んで叫んだ。
「私をこんな所に閉じ込めて何をするつもりだ?!」
そいつは笑う。
まるで私を蔑むかのように。
「ちょっと君には実験台になってもらおうと思ってね」
「実験台?・・・じゃあ、あのメールは嘘だったのか」
「メール?あぁ、あれか。こうまんまとひっかかってくれるとは思わなかったよ。おかげで手間が省けた。
あんなの嘘に決まっているだろう。どんなに強力なイービルリングを作ったとしても、強度は余り変わらないから壊されてしまう。
それなら、攻撃することのできない者をこちらの味方につけてしまえばいい。そう思わないかい?」
その言葉の意味を理解して、私はまた叫ぼうとした。
その時、何かを口の中に放り込まれ、私は誤ってそれを飲み込んでしまい………
そしてそのまま、また深い眠りに陥ってしまった。
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