18 彼女の後を追って
クルモンから手紙を受け取ったヒカリは、すぐさま現選ばれし子供を学校のパソコン室に招集させた。
「一体どうしたんだよ、ヒカリちゃん!」
初めに言葉を発したのは大輔だった。
「そうよ。いきなり、今すぐパソコン室に来て!って切羽詰ったようなメールよこすんだもん」
「何があったんですか?」
次に京、伊織と続き
「そういえば、まだ朔耶ちゃん来てないね。ちゃんと呼んだの?あれ?クルモンだけいるね」
タケル一人が、みんなとは違うところに目をつける。
クルモンはパソコンの上に座っていて、しゅんとしていた。
「朔耶ちゃんのことでみんなを呼んだの。これ、クルモンが今日の朝届けてくれたのよ」
一通の手紙を取り出す。
タケルはそれを受け取り開く。
他の三人はタケルを囲み、四人でその手紙を読んだ。
そして読み終わったと同時に、大輔はデジヴァイスを取り出した。
「早く行かないと!」
「ちょっと待ってよ、大輔君!」
パソコンにデジヴァイスを向けようとした大輔を慌ててヒカリは止めた。
「何でだよ。だって朔耶ちゃんの緊急事態なんだぜ」
「落ち着いてよ大輔君!本当にカイザーがもっと強力なイービルリングを開発していたらどうするの?
作戦を立てて効率よく…」
「んなことに時間なんてかけてられるか!強くなっていたって壊すだけだ!」
声を張り上げ言い、大輔はデジヴァイスをパソコンへと向けた。
「大輔の言う通りよ、ヒカリちゃん」
「大丈夫ですよ。僕達も行きましょう」
「…………そうね」
ヒカリは頷き微笑むと、PC内へと入っていった。
DWに着くと、そこで待っていたのは立体映像のデジモンカイザー。
そいつは言った。
「白鳥 朔耶を助けたければ着いて来い」
そして前へと進みだす。
「罠?」
「でも罠じゃなかったら…」
「罠でも良い!兎に角行こうぜ!」
大輔の言葉にみんな賛同し、そいつの後を追って、着いた場所は………
砂漠のように、周りは砂だけで殺風景。
その丘のように盛り上がったところに立てられている十字架は、誰の目から見ても〈異質〉だった。
その十字架には、誰かが磔にされている。
少し近づいて、それが誰だか、皆は察した。
「朔耶ちゃん!」
ヒカリが、叫ぶ。
朔耶は目を開き、彼らを見た。
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