夢を見た。
あの日の、夢。
なのに目覚めはムカつくくらい良くて
けれど、起きた私は涙を流していた。
今日が、コンクール本番。
ねぇ、私、コンクールに出るよ。
見ててね、最後まで。
ちゃんと、あの時の曲も演奏するから。
第十四楽章
「おはよう、ちゃん」
「おはようございます、香穂子先輩」
香穂子と待ち合わせをしていたは、香穂子が来たのを見て
壁に寄りかかっていた背を離して伸ばし、笑顔で迎えた。
「とうとう本番なのね」
「はい。頑張りましょう」
「そうね、頑張らないとね」
などと話しながら、二人は足を進める。
途中、柚木に会い、冬海に会い
二人の姿を見て、香穂子はどんどんと形相を変えていき・・・・・・・・・
女性控え室に入った香穂子は、リリを見た瞬間、掴んで握りつぶさん勢いで
叫んだ。
「リリ!!」
『なっ、なんなのだ!?』
「なんでみんなああんな格好してるの!?」
『なんでって・・・コンクールだからな』
「聞いてないよ〜、どうしよ〜。ね、ちゃん」
話を振られ、ルルと話していたは気まずそうに香穂子をゆっくり振り返った。
その手には、一枚の紙。
「・・・・・・すいません、私知ってました」
「えぇ!」
「ごめんなさい。知っていると思ってたので・・・・・・」
「・・・・・・ちゃんは衣装どうするの?」
気まずそうに申し訳なさそうに眉尻を下げる。
知っていたのにも関わらず、が衣装を持っていないことに気付いた香穂子は不思議そうに問うた。
「ルルに言ったら魔法で出してくれるって言ったので」
そう答え、は持っていた紙をルルに「はい、これ」と見せた。
『分かりましたわ』
えい、とルルがステッキを振ると、一瞬にして制服からドレスへ早代わり。
上はシンプルに黒一色で、スカート部分は白いサテン生地に小さなドットが印刷されているハイウエストワンピース。
スカートの下からは、ボリュームを出すための黒いチュールパニエが覗いている。
首に付けられたオーガンジー素材の大きなリボンからはパールが伸び、服とリボンを繋げている。
靴はツーストラップの黒いエナメル。止め具は金だ。
『いかがですか?』
「可愛い!ありがとう、ルル」
喜ぶと嬉しそうに微笑むルル。
香穂子はリリを横目で睨んだ。
その視線に込められた意味をリリはしっかりと理解したらしく
『分かっているのだ。これでどうなのだ!』
と、香穂子の納得のいくまで、魔法で服を出し続けた。
途中で火原が入ってくるというハプニングもあったが・・・・・・火原で良かったと、二人は安堵の吐息を吐き出した。
そして香穂子の衣装も決まり
「可愛いです、香穂子先輩!」
「そう?でも慣れないから落ち着かない・・・・・・」
香穂子は苦笑した。
誉めた言葉にお世辞は感じられず、内心喜びながら。
学内参加者控え室に、皆が集まり。
金澤から簡単な説明があり
第1セレクション・・・・・・開始!
++++++++++++++++++
やっと第1セレ始まります。
そういえば、1巻読み返してて、お花見の話を書き忘れてました(汗)・・・・・・まぁ、いいや。
ドレスちゃんと考えたんですよ!自分でデザインしました☆
雑書きなので、後で綺麗に書いて日記にでも載せたいです。イメージしてもらいたいので。
お洋服を考えるのは楽しい♪