第四楽章
アレに聞くっていっても、問題はどこにアレがいるかよね……
「う〜ん……」とは腕を組み、悩んだ。
「おはよ、」
声をかけられ、は振り向いた。
声をかけたのは姫夏。
は姫夏を見てにこりと微笑んだ。
「おはよ」
姫夏はの前の席である自分の席に荷物を置き、椅子に座って後ろを向いた。
「大丈夫なの?」
「うん。いっぱい寝たから」
元気良く頷き笑ったを見て、姫夏は「そう」と安堵の息を吐き微笑んだ。
「あんまり無理しちゃ駄目よ」
「分かってるって」
それから十数分経って、部活を終えた有香が姿を現し、チャイムが鳴った。
六時間の授業がやっと終わり、HRが終わり、生徒達は部活や帰宅、図書室など
散り散りに教室を出て行く。
「じゃあね、」
「ゆっくり休むんだよ」
「うん。じゃあばいばい」
有香は部活、姫夏は図書当番のため図書室へ。
そしては一人、廊下を歩き始めた。
どこから探せば良いんだろ……。
考えながらも、足は音楽棟へと向かっていた。
昨日アレを見たところでも行ってみようかな。
そう思ったから、は昨日のあの場所へと向かっていた。
「ここ、よね」
は柵に両手を置き、外に目をやった。
アレの姿は見えない。
は少しがっくりと息を吐き
「何やってるんだろ、私」
空を仰いだ。
「昨日のアレはきっと幻だったのね」
くすりと小さく自嘲し、帰ろうと回れ右をした。
が、また回れ右をした。
『幻なんかじゃありませんわよ』
声が聞こえたからだ。
昨日の声。
瞳に映ったものは、昨日のアレ。
『よくいらっしゃいました』
は〈それ〉をじっと見つめた。
金色のふんわりとした髪に、四枚の虹色に光る羽根。
石のようなビーズでつくられた美しい花の髪飾りをし、手にはステッキを持っている。
『私に聞きたいことがあるのでしょう?』
はそう言われ、図星をさされてドキッとした。
ドクドクいう心臓の音を聞きながら問う。
「………本当に、コンクールに出られるの?」
は真剣な眼差しで問うた。
〈それ〉はその言葉を聞き、嬉しそうに笑んだ。
『えぇ、そうですわ』
「あなたは妖精?」
『正確に言えば、ファータという種族ですわ。人間には音楽の妖精と呼ばれることもありますけど。
私達はこの世に存在するすべてのものは音楽によって幸せを得ると……音楽は幸せの源だと考えておりますの。そう思いません?』
その問いには頷くことも首を振ることもなく、難しい、そしてどこか哀しげな顔をした。
〈それ〉はのその表情に気付くことなく、話を続ける。
『私達は世界が幸せに満ちるよう、世界のあちこちで音楽を広めるための活動をしていますの。
普段は姿消しの魔法を使っておりますので人間には見えませんが、ここ数日は魔法を少し緩めた状態でしたの』
「なぜ緩めたの?」
その言葉を待ってました、というような顔をして〈それ〉は羽根をパタつかせ、の顔の真ん前まで来た。
そしてその小さな人差し指をの鼻にちょこんと触り
『その状態で私が見える方……つまり、ファータと相性の良い人間を見つけるためですわ』
ふんわり微笑んだ。
『そして見つけました。あなたを』
「私?」
『えぇ。あら、そういえばお名前を伺ってませんでしたね。私の名前はルル。
昨日も申し上げましたけど、私を見て逃げてしまうんですもの。酷いですわ』
ルルは頬を膨らませ、両手を腰に置いた。
「ごめんなさい……私の名前は。よろしくね、ルル」
がにこりと微笑むと、ルルは頬を膨らませるのを止め、嬉しそうに
『はいですわ!』
満面の笑顔を浮かべた。
++++++++++
序章と同じく、漫画をけっこーパクってます(爆)
コルダきゃらが全然出てない!
もうすぐあの人が出ます!
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