「好き」ってどういう感情なんだろう? 人を「愛す」ってどういうこと? 一度もそんな感情持ったことないから 分からない。 誰か、無知な私に教えてはくれませんか? 〜「恋」とは何ぞや〜 ちょっとぼーっとしていたら、いきなり視界が暗くなって、額をペチッと叩かれた。 痛くはなかったけど、叩かれた額を押さえて上を向くと、ハボック少尉の顔があった。 「どうしたんすか?気がどっかいってましたよ」 「えっ、あっ、ごめんなさい」 慌てて謝ったら 「いや、別に謝るようなことじゃないっすけどね。考え事ですか?」 何時ものように、飄々とした態度で聞いてきた。 「んー・・・まぁ、そんなとこですかね」 首を傾げつつ笑う。 考え事って言えば考え事。 禁忌を犯して、自殺未遂を犯してから少しの月が流れた。 あの日、大佐に告白されたことは今でも鮮明に思い出すことが出来る。 まだその答えは保留状態で、仕事一本って感じなんだけど・・・・・・ 何故かこの頃、大佐のことが気になるのです。 この頃、何故か大佐は仕事を頑張っているの。 二週間くらい前からかな。 それを皆さんは驚きつつも、とっても安心して喜んでいる(特にホークアイ中尉)。 その姿が、カッコいいな・・・って無意識に思うことが何度かあったりして。 ・・・いえ、大佐は元々カッコいいです(きっと)。 でも、何でだろう。 何でこの頃、妙に大佐が気になるの。 これって何? もしかして〈恋〉? 生まれて此の方、そんなものしたことがないから分からなくて。 仕事が一息ついたら、何時のまにか考えてた。 それをハボック少尉が見て、額を叩いたというわけ。 「当ててみせましょうか」 真剣な顔でそんなことを言われ、私は「へ?」と変な言葉を出してしまった。 ハボック少尉はというと、私がOKを出す前に 「何でこの頃大佐があんなに真面目に仕事をするか?!どっすかぁ?」 ビシッと私の考えの予想を言ってくる。 はずれ・・・ではないけど、ここはやっぱり・・・・・・ 「全然違います」 と言っておくのが良いと思った。 ここで「はずれではないです」と言って、その後考えていたことを聞かれたとしたら、絶対にバレる。 「違うんすか?ぜってーそうだと思ったのに。少佐は疑問に思いません? 何で大佐がいきなりあんなに仕事を頑張るようになったか」 「疑問には思いますが、どんな理由であれ、やる気をだしていただけたのはとても良いことだと思います」 「そうっすけど・・・・・・で、一体少佐は何を考えていたんすか?」 話す距離を一歩縮めて、ハボック少尉は興味津々と言う感じで聞いてくる。 この場にいる、ホークアイ中尉を除く三人も仕事をしているが、横目でちらちらこっちを見ている。 あんなこと、言ってしまって良いのだろうか? 「仕事に関係ないことです」 「別に良いじゃなっすか。ほら。お兄ちゃんが相談に乗ってやろう」 「誰がお兄ちゃんですか。ふざけないで下さい、ハボック少尉!」 「乗ってくれたって良いじゃないっすかー」 少し触れ腐れ、紫煙を吐いた。 可哀想だったかな?と思い、「誰を」とか「何でそんなことを考えるようになったか」 などを言わなければ大丈夫だと考え、私は言ってみる事にした。 「・・・・・・恋って何ですか?」 「・・・・・・・・・・はぃ?」 ハボック少尉は、頓狂な声をあげた。 その顔から、頭には大きな疑問符が浮かんでいることだろう。 「分からないなら良いです。すいません。変なことを聞いて」 答えてくれそうもないと思い、私は仕事に戻ろうとペンを握った・・・が ハボック少尉は何故か目を輝かせながら私の肩に手を置き 「ちゃんも・・・やっと女に近づいたんだな」 仕事内で人を「ちゃん」呼ばわりした挙句、とても嬉しそうに、にへら顔で笑っている。 「やっとそういうことを考えるようになってくれたか・・・」 うんうん、と一人満足そうに腕組んで頷いている。 「?で答えてくれるんですか?」 「任せろ。恋とは・・・恋とは・・・・・・おい、ブレダ、フュリー、ファルマン。恋って何だ?」 分からないんですか、とつっこみをいれそうになった。 一番初めに答えたのはファルマン准尉。 「〔恋〕男女間の思慕の情。強くひかれて、切なく思うこと」 「そんなこと聞いてねぇよ、ファルマン。んで、他二人は?」 問われた二人はしばし考え、先に答えをだしたのはブレダ少尉。 「良く言わねぇか?恋は下心、愛は真心って」 「?」 私は一つ、疑問符をあげる。 恋は下心、愛は真心? 「それじゃ説明になってねぇだろ。フュリー、お前説明できるか?」 「ぼ、僕ですか?できません。ハボック少尉の方が経験豊かだしできるんじゃないですか?」 「俺だって分かんねぇよ。ただ、恋は切ないって感じだよな・・・しか分かんねぇし」 新しい煙草に火をつけて、大きく吐いた。 煙は立ち上り、上からすーっと消えていった。 答えはなさそうだな・・・と仕事に戻った時。 ハボック少尉がとんでもない提案を出してきた。 「あれか。嫌だけど、経験豊かな大佐にでも聞いてみるか」 「えっ?」 「あぁ。あの人なら分かりそうだよな」 「たくさんの女性とデートしているようですしね」 どんどんと話は進められていく。 私、無視? ちょっと待ってください。 大佐に聞くなら私の名前を出さないで下さい。 頭の中で、ぐるぐる言葉がまわる。 その時だった。 ガチャリと扉が開き、現れたのは大佐。 この状況で・・・・・・運悪し、私。 右手には書類を持っていて、それを私に渡した。 「これに目を通して、サインをしておいてもらえるか」 「はい、分かりました」 私はすぐさま目を通し始める。 それと同時くらいに、ハボック少尉が大佐に向けて言葉を発した。 「大佐。一つ質問良いっすか?」 「何だ?手短にすませ。私はまだ仕事があるのだからな」 「へいへい。恋って何ですか?」 「は?」 大佐も疑問符をあげる。 そしてしばし考え 「何故そんなことを私に聞く」 「いや、何か少佐が俺に聞いてきたんすよ。恋って何ですかぁ?って」 その言葉を聞き、大佐は視線を私に向けた。 私は気付かぬ振りして書類に目を通しサインをする。 足音がこっちに向ってくるのが分かった。 少尉の馬鹿っ! 何で私の名前だしちゃうんですか! 心の中で叫んだ。 肩を掴まれ 「少佐」 大佐に呼ばれる。 無視をしてはいけない・・・出来ないと思い 「何でしょう」 平常心を保ち大佐と向き合った。 「やっと君もそういうことに興味をもつようになってくれたか!」 私の肩を掴んで無理やり自分の方を向かせ、何やら熱弁しだしそうな予感・・・・・・。 私は迷惑かつ嫌そうな顔をしたが、大佐はそんなことには気付かない。 「良いか。恋とは一人でするもの。そして愛とは二人で作り上げていくものだ。断然、恋より愛のほうが良い。 どうだ?この機会に私と・・・・・・」 その後に続くはずだった言葉は、数発の銃声音と共に消えていった。 まるで機械人形のように、大佐は弾の飛んできた方を向く。 そこには銃をしまうホークアイ中尉の姿が。 「少佐がご迷惑しております。恋だの愛だの言う前に、今まで溜めて、私達にまわってきた分のお詫びとして、 お仕事を片付けて下さい。雑談はそれからです。良いですね」 「はい」 大佐はとぼとぼと帰っていった。 嵐が去った。 本気でそう、思った。 恋っていうものが何なのかは結局分からなかったけど、今日一つ知った事がある。 〔恋愛関係について聞くときは、大勢の場ではないマンツーマンのときが良い(と思う)〕 あとは大佐に恋とか愛について話させてはいけないということと、ホークアイ中尉は やっぱり理想の女性ということ。 今、私が大佐に抱いている想いが何だかは分からないけど、 何時か自分だけで分かると思う。 だってやっぱり恋愛感情の「好き」っていう気持ちは特別なものなんでしょ? それだったら、分かるよ。 きっと、きっとね。  +++++++++ ギャグ? ・・・・・・ギャグですか? あー、たぶんギャグですね。 まぁ、たまにはこういうのも良いと思います。 今度正統派ギャグ書きたい・・・でも私がギャグ書くと、何故か絶対 シリアス入っちゃうんです(涙) ワンドリ参加中。清き一票を!!
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