時が流れるのはとても早くて。 もう、先生達とのお別れが来た。 帰りたくない。 でも帰らなければ。 私の居場所は此処ではない。 私に居場所はないの。 でも、仕事はある。 だから帰らなければ。 軍部へ。 大佐達の元へ。 〜いってきます〜 先生とシズさんが駅まで見送ってくれた。 窓から顔を出してお礼を言う。 「色々とお世話になりました」 「ちゃんと連絡するんだぞ」 「はい」 先生は心配そうに私を見た。 シズさんも心配そうに私を見る。 先生は自分と、シズさんは先生と私を重ね合わせて見ているんだと思う。 だからとても心配そうに、そして哀しそうに私を見る。 「大丈夫ですよ」 私は微笑んだ。 「心配しないで下さい」 「だが・・・・・・・」 先生は何かを言いかけたが、何を思ったのか言うことを止めたので、それを聞くことは 出来なかった。 列車が動き始める。 「何時でも来い。待ってるからな!」 「はい。行って来ます」 窓から顔を出して、見えなくなるまで手を振った。 大丈夫って言ったけど、大丈夫じゃないのかもしれない。 先生が見えなくなると同時に不安が込み上げてきた。 でも、それを押し込めないと前には進めない。 今は、這いつくばってでも前に進まなければいけない気がするから。 イーストシティの駅に着いた。 何時着くとも言っていないのに 「大佐?」 「お帰り、少佐」 なぜだか分からないけど嬉しくて。 笑顔が零れた。 「ただいま」 旅行鞄を両手で抱え、大佐の元に走っていった。  ++++++++++ 〜ただいま〜 と 〜いってきます〜迷ったんですが、結局〜いってきます〜にしました。 大佐に「ただいま」というより先生に「いってきます」と言う方が今回は大事かな? と思ったからです。 一番短いですね、今までで。
BACK/ NEXT