恋心など、必要あるのでしょうか?答えは否です。

掃除機をかけるのは一番最後。
まずは上から。
・・・・・・そう、上から。

では、電気から。





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「不味いですね・・・・・・」

Lは画面越しにの行動を見て、呟いた。

「どこに取り付けたんだ」

その言葉の意味は分かっていたので、夜神は問うた。
この二言の会話しか聞いていない者がいたら、何の話をしているのか分からないだろう。

「電気に取り付けてあるんですよ。後はカーテンレールとクローゼット、ベッドの下に
エアコンの中・・・この位ですね」
「随分少ないんだな」
「二つの家に取り付けたカメラとは違う、もうちょっと高精度なカメラにしたので。
一つの部屋に付ければ良いだけですしね」
「そうか・・・・・・大丈夫なのか」
「大丈夫じゃないでしょうね。見つかります」
「どうするんだ!」
「・・・・・・その時の彼女の反応を見てからにしましょう」

ガリッ、と
落ち着かなそうにLは親指を噛んだ。















きっとここにあると思う。
でも、見つけたらどうする?



私は脚立を持ってきて、それに登って電気を覆うガラスカバーを外し始めた。



・・・・・・とにかく、自然に、自然に。
ヘマをしたら、一巻の終わり。



カバーを外し、私は一度脚立から降りてそれを部屋の端っこに置き
中を拭き始めた。



どこ。
どこにある


・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あった。




それはいとも簡単に見つかった。



でも、ここで考えている時間はない。



私は見つけたカメラと目が合い、一瞬だけ動作を止め
そして

「何、これ・・・・・・」

恐る恐る、カメラに手を伸ばした。
それは小さな小さな、一般人では手に入らないであろうカメラだった。

しかし、ここで冷静でいてはいけない。
怖がるの。驚くの。


私はカメラを手にした途端、恐怖で顔を引き攣らせ
まるで虫にでも触れたかのようにカメラを床へと投げ捨てた。


「何これ・・・・・・何でカメラがこんなところにとりつけてあるの・・・・・・・・・!」

















「見つかってしまいましたね」
「どうするんだ!」
「・・・・・・もう少し様子を見ます」

その言葉に、今度は夜神は苛立つように唇を噛み締めた。












「っ、キャ!」

私は驚きと恐怖のあまり、脚立の上で一歩二歩と後ずさりをし
落ちてしまう・・・・・・演技をした。
見事。
私、女優になれるかもと思ってしまうほどの演技力。
火事場の何とか・・・っていう奴かしら。
・・・・・・バレてはいけない。バレて待つのはライトの死・・・嫌。だから・・・・・・・・・



「と、とにかく電話」

私は慌てるように鞄の中を荒らしながら携帯電話を取り出した。

「お母さん・・・・・・は駄目」

迷惑をかけてしまうから、という理由は本当。
でも、初めから電話をかける相手は決まってる。

「だから」

私は電話をかけた。


耳元で、コール音が聞こえる。


そして何回かのコール後、相手が出た。



「ライト!」
『どうしたんだ。そんなに怯えて・・・・・・』

ちゃんと知っているから、ライトも合わせてくる。

「話しは家でするから、とにかくお願い!早く来て!」
『えっ、ちょっと、?』
「お願い、早く来て!怖い・・・怖いよ、ライト」
『分かった。今すぐ行くから待ってろ!』
「うん・・・・・・」


通話が切れ、私は安心したように電話を握り
でもまだ恐怖が切れていないように、祈るように電話を強く握った。















「息子さんが来るようですね・・・・・・どんな会話をするのか、楽しみです」

Lは二人の演技の何の違和感も持っていないらしく、
二人が会話をする所を見られる機会がこんな早くに来るのは幸運だと
マカロンを口に頬張って、笑った。





























 ++++++++++++++++++

やっと、ライトが出てき・・・・・・てはいませんね。
次です。

書きたいところまでもうすぐです♪







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