画面に映し出される、彼と彼女の行為。
聞こえてくる愛の言葉。

全てが、耳障りで目障りだった。





    14





何故でしょう。
おかしいですね。
これは捜査の一貫です。
何が起きても、何を聞いても
そして何を見たとしても
平常心を保ち、表情を微動だにしないはずです。

しかし

この手はどうしたのでしょう。
大好きなマカロンを、握りつぶしてしまいました。
夜神ライトが、貴女の唇を奪った時。
私の中を、赤い感情が奔ったのです。




胸が苦しいです。
初めての、感覚。
信じたくありません。
名をつける気もありません。




酷いです、貴女は。




会った事も、話した事もないのに
たった一度、画面越しにその姿を私に見せただけで
私の心を奪っていきました。



憎いです、貴女が。


こんな感情、邪魔なだけ。
捜査に支障をきたします。




けれど・・・・・・・・・そうですね。
この感覚を楽しむのも、悪くないかもしれませんね。


なんてったって、初めてなので。




この赤い感情が

怒りに変わって貴女の愛しい人を

証拠も無いのに、自分が気に食わないからと

己の欲望だけで犯人に仕立て上げないよう

気をつけなければ・・・・・・ですね。





何時か、貴女の前に
この姿を現しても良いですか?


Lです、と名乗ったら

きっと貴女は、笑ってくれるでしょうか。



その顔に

笑顔が浮かぶのを

私は見たいと思うのです。





恋?

いいえ。

違います。・・・・・・違うと言っているじゃないですか。

これは、好奇心です・・・・・・とでも言っておきましょうか。

そうです。これは好奇心です。



恋など・・・・・・それはただの、俗物です。








「竜崎・・・・・・どうする」

携帯電話を右手に持ち、夜神は問った。
画面越しの彼と彼女は、他にカメラや盗聴器はないか探している。

「電源を入れて良いですよ。そして電話をしてあげてください。何も知らない振りをして・・・って当然ですね。
どうしたんだ、と聞いてください。そして話が終わったら外しに行かせましょう」

夜神は頷いて、言うとおりにした。
Lはまた、画面を見つめる。
瞳に映るのは、彼女。






貴女と夜神ライトの間に、何があったのですか?
何があって、貴女は隠れて彼を愛し、彼の想いを跳ね除けるのですか?


私には分かりません。
・・・・・・まぁ、そこら辺にいるカップル達のように貴女が愛し合っていたら
それはそれで嫌ですけど。




好きだけど、愛しているけどそのような関係にはなれない。
・・・・・・・・・良く分かりません。
恋、とは難しいですね。
生きている中で一番の、難題かもしれません。




・・・・・・・・・あの日に、一体何があったのですか。





























 ++++++++++++++++++

Lの気持ち。







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