会いたい。ただ、会いたい



Lと名乗った人がライトの前に現れた。

第二のキラが現れた。

そしてライトはキラ捜査本部と接触をした。


どんどんと変わっていく。
けれど私は変わらない。

これからもっと会えなくなるけど、大丈夫だよ。
切ないけど、愛しいけど。

「会いたい」って言葉は絶対に言わないから。





 



     17
 







「おはよう、ちゃん」
「あっ、おはよう粧裕ちゃん」

久しぶりに会った粧裕ちゃんは、何か言いたそうに、けれど言いにくそうな顔で
私を見たから

「どうしたの?」
「えっ・・・とさ、言って良い?」

聞いてみたら、私にそう聞いてきた。
どんなことを言うのか分からないのに、許可を取られてもな・・・と思ったけど

「そこまで言うなら言ってよ、気になるから」
「お兄ちゃんに彼女が出来たの。モデルの子」

私の顔色を伺うように見てくるから、私は笑った。

「うん、知ってるよ」



昨日の夜、言われたから。










電話が着て起こされて、深夜0時近く、ライトは家に来た。
そして、第二のキラである子と接触をしたことと
その子がキラを崇拝している事と、その子を利用するために付き合うことになったことを
私に伝えた。



「別に言わなくて良いのに」
「言っておかないと、万が一彼女と一緒にいるところを見られたとき、誤解される可能性があるから」
「誤解?」
「僕が君以外の人を好きになってしまった・・・っていう、ありえない事」

そう言ってライトは笑って、私の両手を握った。

「これから僕は今までより動き始める。世界を変えるために・・・。Lに勝つために僕は今まで以上に人を利用する。
別に好きでもない女と付き合ったりもする。けれど、嫌いにならないで」
「大丈夫だよ。ライトを信じてるから」


そう言ったけど、心には何かがひっかかっていて
私以外の女の子と抱き合ったり手を繋いだり、況してやキスとかしてほしくなかったけど、
生きるか死ぬかなんだから、我が儘を言っては駄目と自分に言い聞かせて
私は笑った。















「ねぇ、ちゃん」

不安そうに粧裕ちゃんが私を見てくる。

「ん、何?」
「良いの?それで」
「何が?」
「お兄ちゃんのこと・・・・・・」
「え?ライトが決めた事なんだから、良いんじゃないの?」

粧裕ちゃんが言いたい事は分かったけど、気付いていない振りをして首を傾げる。
粧裕ちゃんは私のその態度に少し驚いたようで・・・そして少し悲しげに

「お兄ちゃんの彼女、可愛かったけどね。でも、お兄ちゃんには一番ちゃんが
やっぱり似合ってると思うんだ、私」


その言葉に胸がつまりそうになった。

そういう、素直な気持ちをさらっと言葉に出来ることが羨ましかった。



私はその言葉になんて返して良いか分からなくて
ただ微笑して

「そっか・・・・・・」

曖昧で適当な返事を返す事しか出来なかった。









会いたい、会いたいよ、ライト。
昨日会ったばかりなのに、こんなにも。




見上げた空、とても青くて。
私の胸を刺した。






























 ++++++++++++++++++

どんどんと切なくなっていくと思います。
主人公ちゃんが想いを抑えきれなくなっていきます。








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