私の知らないあなたがいる
数日後、連続強盗殺人犯が遺体で見つかったというニュースが新聞、テレビで取り上げられていた。
死因は心臓麻痺。
そのニュースを見た日、携帯電話が鳴った。
あの日から、連絡を取ってなかったライトから。
【ニュース見た?僕の言ったとおりになっただろ?
見せたいものがある。今日、学校終わったらの家に行くから、学校が終わったら
連絡をくれ】
【Re:
分かった】
メールを返し、私は小さく息を吐いた。
背筋にぞくぞくっと寒気が走った。
本当にこれはライトがやったの?
これは偶然?それとも必然?
本当にライトは新世界の神になるの?
本当に、あなたはキラなの?
今の私の頭には、疑問符しか浮かばない。
答えは何も出てこない。
02
【帰って来たよ】とメールをしたら【今行く】という短いメールが返ってきた。
数分も経たず、彼は私の部屋の戸を開けて入ってきた。
「一応、玄関の鍵閉めておいたから」
あの日と同じ行動、言葉。
変わっているのは、私の態度だけ?
ライトはまた、ベッドに腰掛けた。
右手にはあの、デスノート。
「言ったとおりになっただろ?」
「うん…でもまだ信じられない。ノートに名前を書いただけで人を殺せることも。あなたがキラということも。
どちらも目の当たりにしたことなのに、まだ非現実に感じられる」
信じることを拒む私をライトは睨み、大きくため息をついた。
「どうしてだ。見ただろ、ニュース」
「うん。でも、偶然ってこともあるじゃない」
「偶然じゃない。あれは僕がやったんだ」
「人はそう簡単には殺せない。況してやそんなノートでなんか……死神にでもなったつもり?」
私の言葉に、ライトは一瞬怒ったような顔をしたが、次の瞬間には口端をあげて笑っていた。
そして、私にノートを差し出す。
受け取れ、の意。
私は受け取らず、言葉を発した。
「このノートで人が殺せていると本当に思っているの?」
「実際出来ているんだから思っているに決まってるだろう。とにかく、このノートを触ってみてよ。驚いて気絶するなよ」
私は恐る恐る手を伸ばした。
何、この妙な緊張感。
ただのノートのはずなのに…恐い。
気持ち悪い汗が、背中を伝った。
それに指が触れると同時に、私は〔それ〕を瞳に映した。
黒い、人間とは異なる生き物。
それから清さは感じられない。
驚きと恐怖と共に、私は息を飲み込んだ。
声が出ない。
叫びたいのに。
私の表情を見て、ライトは満足気に微笑んだ。
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前の話と同様、原作と出来事の時間が合わないところを変えたのみでほとんど変わってません。
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