何時まで周りを騙していられるのだろう
キラ VS L

戦いの幕が開かれた。
一人の、男の死によって。


関東地区にのみ流された、Lのキラに対する宣戦布告表明。
相手…Lも、キラ…ライトと同じくらい頭が冴えている。
このことで、ライトはイラつきを覚えたことだろう。
しかし、そこに悔いや恐怖はない。
闘争心を駆り立てられ、絶対に勝つと誓ったのだろう。


きっとこれは長く、過酷な戦いになるだろう。
先に相手に見つけられた方が死。

私はどちらも応援しない。
でも、手助けはするよ。
キラ……ライトの。



   




    04







週休二日制。今日は土曜日。
冷蔵庫の中を見ると、一週間前に買いだめしておいた食材がほとんど尽きかけていたので、
部屋着から私服に着替えて、今月の食費をお財布にいれて、私は外に出た。
鍵をしっかりと閉めて。



外の空気を大きく吸い込んだ。
昨日はちょっと遅くまで起きていたから、自然と欠伸がでた。
誰もいないから大丈夫だよね…とか思っていたら
「大きな欠伸だな」
見られてた。
「あっ、ライト…おはよ〜」
まぁ、ライトだから良いけど。
後ろにはあの死神、リューク。
まだ少し恐いので、頭をちょこっとだけ下げておいた。
リュークも「よぉ」とだけ返してきた。


「おはよう。格好からしてスーパーに買い物ってところかい?」
「正解。ライトは……何時も通りだから分からないよ。どこ行くの?」
「スペースランド」
テーマパークに一人で行くはずがない。
つまりそれは
「……デート?」
「正解」
チクリ、胸が痛んだ。
どうせ本気じゃないのだろうけど、心は痛む。
でも、不思議と嫉妬はしない。
分かっているから。
ライトの気持ち。


あの日私達は、共存者で……お互い、たった一人の信頼者から
共犯者になった。
周りを騙し、二人だけの秘密を共有する。



「楽しんできてね」
「それだけか?」
「他に何言うことがあるっていうの?」
「…まぁ、良いけど」
ライトは一瞬不機嫌な顔をしたが、直ぐに元の平常な表情へと戻った。

そして私達は並んで歩き出す。
話は何もしない。
お互いの沈黙は心地よい空気だから。




「じゃあ私こっちだから」
「うん。帰ったら電話する」
「分かった」
ばいばい、と手を振って、ライトとは反対の方向へ歩きだした。


何を買おうか。
にんじんはまだあったから、もやしとレタスとトマトと……


「」

頭の中で買う物を決めていたら、後ろから名を呼ばれた。
ハッと気付いて振り返る。

手を振った場所から立ち止まって私の後ろ姿を見ていたライト。
「何?」
ライトは手に持っていた携帯電話をコートのポケットへと仕舞うと
「やっぱり何でもない」
「あっそ。お土産宜しくね」
「荷物が増えるの嫌だから却下」
「ケチ」
頬を小さくぷぅと膨らませて、下から睨んでやった。
でも、こんなものライトにはもう効かない。
ライトはもう一度携帯電話を取り出し、時間を確かめ
「じゃあ、もうそろそろ時間だから」
「気をつけて行って来てね」
「分かってるよ」
今度はライトが先に背を向けた。
手がひらひらと振られる。
少しの間、その背中を見送って、私も背を向けて歩き出した。
その時一瞬、視界に入った男の人。
ライトと同じ方向へ、駆けていった。



私も時間を確かめようと携帯電話を取り出すと、【メール 1件】の文字。
誰からだろう?と思って見てみると、ライトからだった。
送られてきた時間からして、別れて直ぐに送ったのだろう。
それを開くと、ただ1文


【このデートはただの計画だから】


別にそんなこと後で言えば良いのに、わざわざメールしてくるなんて。
伝わってくる気持ちに私は笑むと、そのメールを消去した。
本当は保護しておきたいほどのものだけど、それは出来ない。
何か間違いがあって、このメールが見られてしまったら死だ。
これ以上、世界は壊せない。
これ以上崩れるなら、ライト。私はあなたの前から消えるから。
傷ついて、自分自身が壊れてしまう前に。



  















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レイ=ペンパーさんのとこですね。
もうすぐで私が書きたかった所Tへ突入です☆
デスノは書きたい話が3つあるんです。
1つがあと2.3話後。
2つめが大学入学直後で,最後が最終回。
…あっ、あともう1つあった。
でもそれは言うとネタバレになるのでシークレットです^^;



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